戦争は絶対にしてはならぬ。それを大前提にして施策を展開せよ!!!(元長野県弁護士会会長・和田清二さん)

ストンと落ちるとはこれを言うのでしょうか。

わかりやすい文章を見つけましたので、お知らせです。

 

昭和25年12月1日

玉川大学出版部 発行

「玉川 児童百科大事典 社会科」

です。

  

 

 

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 軍備をやめるというのは、兵隊も軍艦も、飛行機も大砲も、その他、一切の戦争に必要な設備を持たないということなるのです。故に我が国は、これから、どこの国へも戦争をしかけるということはできないし、また、外国から攻められてこられても武器をとって戦うということはできないわけなのです。交戦権を認めないということは、わが国と世界のある国との間で争いごとが起こったような場合でも決して戦争で相手の国を打ち負かして自分の意見を通すようなことはしないし、また、ある国が戦争をしかけて来ても、決してそれに応じないということなのです。

 みなさんは、この戦争放棄ということについて、では、どこかの国が攻めてきたら日本はすぐに降参してしまうのかしらと、不思議に思うかもしれません。それについては、前に書いた新憲法の前文をもう一度読んでみて下さい。

 日本国民は、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した」と書いてあります。このように、わが国は世界の国々が平和を愛し正義と信義を重んずることに信頼し、戦争を放棄したわが国をむやみに攻めたりしないことを信じているのです。そしてもし万一にもわが国を攻めるような国があった場合には、どんなに苦しめられてもじっと我慢して、その国の人達の良心に訴えて、反省してもらおうというのです。

 このように、どんなことがあっても戦争をしない国がふえればふえるほど、世界の平和は、それだけはやく打建てられるわけです。

 その意味では、新憲法で戦争放棄を決めたわが国は、世界平和の先駆者ということができるのです 

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 憲法は、国民がつくったもの。戦争のむごさ(加虐・被害)の反省を土台としたものですから、迫力がある。権力の統制に目を配った。

戦争は絶対にしてはならぬ。それを大前提にして施策を展開せよ!!! といったはずです。

 今、与党内で、「こういうことがあったら、どう、武力を行使できるか」といった体の密議を継続しています。 これこそ、憲法前文・9条に違反する。

 国際紛争、領土紛争が起きても9条があるから戦争・武力行使をすることができないことはわかりきっている。だからこそ、攻撃を受けることがないだけの徹底した平和外交を、国是として徹底し、知恵を絞る、そのため省、部局をつくって研究していくべきではないでしょうか。

 日本は戦争をしない国。だから、戦争をしかけられることのない国際平和つくりに勢力を注げ。・・・と憲法が言っている。憲法は、「外国から攻められたときにもとにかく軍事反撃もしてはならない」と明示したことによって、攻められないような国際平和つくりに邁進しろ!それが日本の進むべき道だ!と、日本国政府の進路を拘束した。

 それなのに、論理倒錯を起こして、戦争をできる国にしてしまおう、どういうときに軍隊を出動決めていこう・・・という安倍政権、与党の動きになっている。憲法破壊者というべき。憲法制定権力である国民に対する畏れを失なっています。

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コメント: 2
  • #1

    リリィ (月曜日, 09 6月 2014 03:23)

    本当にわかりやすい文章だと思います
    >日本国民は、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した」
    しかし今この瞬間も、力による現状変更をしようとする国家がありますよね?僕らの日本にも圧力をかけてきている国がありますよね?

    >万一にもわが国を攻めるような国があった場合には、どんなに苦しめられてもじっと我慢して、その国の人達の良心に訴えて、反省してもらおうというのです。
    外国の軍隊に殺されても我慢しろって言うことですか?僕は絶対にそんなの嫌です

    > 憲法は、国民がつくったもの。戦争のむごさ(加虐・被害)の反省を土台としたものです
    違いますよね?日本が負けたから一方的に押し付けられた憲法ですよね?

    >新憲法で戦争放棄を決めたわが国は、世界平和の先駆者ということができるのです
    平和を愛する諸国民の公正と信義があったとしても、世界のどの国もその『先駆者』に続いてきてませんよね?

    >国際紛争、領土紛争が起きても9条があるから戦争・武力行使をすることができないことはわかりきっている。
    だからこそ国民を拉致したり、尖閣諸島を領土問題にしようとしたりする国があるんじゃないですか?

    >憲法は、「外国から攻められたときにもとにかく軍事反撃もしてはならない」と明示したことによって、攻められないような国際平和つくりに邁進しろ!
    実際に国家に拉致されている人がいるんですよ?
    既に攻められているんですよ!国家の意思で他国の国民を奪うことって戦争ですよね?今だ解決していないということは現在も戦争状態ですよね
    上記憲法があるせいで自衛隊によって取り返しに行くことが出来ないんですよ?
    自分は拉致されていなければいいんですか? 拉致された人たちは日本人ではないんですか?
    第十一条  国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。
    第十三条  すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
    上記は拉致された日本人にはあてはまらないと言うのですか?
    拉致された人は 自由も、幸福も、場合によっては生命も侵されても良いと言うのですか?

    >攻撃を受けることがないだけの徹底した平和外交を、国是として徹底し、知恵を絞る、そのため省、部局をつくって研究していくべきではないでしょうか。
    これで解決でるとするなら 拉致された人たちは何故何年たっても帰って来ないんですか?

    陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

    僕も自衛隊は憲法違反であると思います
    ですので一刻も早く憲法を変えなければならないと思います
    改憲派は少数であると自負していますが、目覚め始めた日本人が多くなってきたと思います

    もっと多くの国民が真剣に話し合い、有意義な議論が広まることを期待します。
    乱文失礼いたしました。

  • #2

    みさき (水曜日, 17 9月 2014 21:01)

    とてもいい文だと思う!
    それにたいしての思いがすごく伝わって来るー