「自分たちの子や孫に『殺し、殺される』危機が迫っている今、声を上げなければとじっとしていられなくなった」(やだネット呼びかけ人・古川富三さん)

長野県議会総務企画委員会でのやだネット呼びかけ人・古川富三さんの集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を求める請願についての口頭陳情の要旨です。(10月14日)


政権に抗う運動は40数年ぶり

私は、現役リタイア後余裕のある時間を利用して、好きなことをやりたいと思っていました。しかし、安倍総理が再び登場後、そのようにのんびりしていることは当分お預け状態となりました。自分たちの子や孫に「殺し、殺される」危機が迫っている今、声を上げなければとじっとしていられなくなりました。政権に抗う運動は、学生時代以来40数年振りです。


亡くなった私の父が語っていた戦争のこと

亡くなった私の父は満州の戦線に送られ、幾度も命を落としそうになった話を幼かった私に話をしてくれました。いつも話の最後は、「日本兵は、中国人に相当ひどいことをしたもんだ」でした。幼い頃聞いたので記憶も定かではありませんが、それでも幼心に戦争の愚かさ、残虐さが残りました。


県内31市町村議会が「撤回」、6市町村が「十分な説明を求める」意見書を採択

一体何のために集団的自衛権行使容認に、こうまでして性急に閣議決定をしたのかさっぱり解りません。特にどうしようもない危機が迫っている訳でもありません。法案の内容も問わなければなりませんが、憲法9条の下でこの行使が本当に認められるのか。これほど重大な解釈変更を、一内閣の判断で勝手に決めて良いのか。決めて良い筈なんかありはしないのだと言わざるを得ません。

今こそ地方の議会がきちんと声をあげるべきではないかと思います。あっちこっちで反対ののろしを上げる時です。県内31市町村議会が、集団的自衛権行使容認の閣議決定「撤回」の意見書を、6市町村議会が「十分な説明を求める」意見書を採択致しました。


戦後69年間“殺し、殺さない”で来た国が変わるかどうかの瀬戸際にいる

ずーっと歴代自民党内閣は、集団的自衛権行使は憲法違反として、それを認めて来なかったのですから。安倍総理はそれを果たすため、己の周りに友だちのブレーンを配しています。 今米軍は、イスラム国への空爆を続けています。仮に安保法制が整い、自衛隊と米軍の役割分担を定めた防衛協力指針が改定されたら、自衛隊の「海外派兵」が現実味を帯びてくる心配があります。自衛隊の任務が変わり、国民生活にどのような影響が出るのか、私たちは不安でいっぱいです。戦後69年間“殺し、殺さない”で来た国が変わるかどうかの瀬戸際にいます。


日本は「名誉ある地位」を捨て、テロの標的になることを自ら望むことになる

日本が戦後戦争による犠牲者を出さないで来られたのは、まさに憲法9条があったからこそです。世界に誇る憲法9条を無にする集団的自衛権行使容認は、「名誉ある地位」を捨て去ることに等しく、テロの標的になることを自ら望むことになります。

したがって、日本を落とし込める集団的自衛権行使容認の閣議決定を破棄することを、ここに求めます。本議会において、閣議決定を破棄する旨の意見を上げて頂きますよう心からお願い申し上げます。

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コメント: 1
  • #1

    戦後69年間 (金曜日, 17 10月 2014 09:18)

    日本は戦後69年間“殺し、殺さない”で来た国ではありませんよね?

    北朝鮮の国家によって拉致された人は日本人ではないんですか?
    自分が拉致されなかったから、殺されなかったからいいんでしょうか?
    集団的自衛権行使容認することによって世界中で歓迎の言葉のほうが多いですよね?遺憾といつてきたのは中国と韓国くらいではありませんか?
    それは今までも日本は『名誉ある地位』ではなかったということではありませんか?
    戦争に断固反対するからこそ9条廃止 自衛隊を国民軍にする必要があると思います