テロは悪くて戦争はいいのか。いかなる戦争も必ず民間人を大量に殺害する。(ひとミュージアム館長・田島隆さん)

昨年、イスラエルは周囲を兵で囲まれたガザ地区を空爆し、2014名(国連推定)を殺害した。うち1460名は民間人だった。彼らは紛争と関わっていないにもかかわらず、殺され、家を失った。

 

その命令をした張本人や空爆を命じたものと一緒に「テロを許さない」と言うことは「テロは許さないが、多数の人を殺害する空爆は支持する」と言っているのと同じだ、と私は思う。

 

テロは悪くて戦争はいいのか。いかなる戦争も必ず民間人を大量に殺害する。

 

小澤征爾さん(指揮者)の実兄で、元筑波大学副学長の小沢俊文さんは「昔あったもづな」で怒りをもってこう書いている。

「大規模攻撃による殺人は正当で、個人による攻撃だけがテロなのか。そんなバカなことはない。人だけ捕まえて殺したらテロで、多数をいっぺんに殺すのは正当な戦争なのか。そんなバカなことはない」