「望郷の鐘」と「石の鐘」が横糸でつないだ、「戦争やだね!」の想い。7月18日(土)午後5時より信濃町総合会館大ホールで、【戦後70年】聴こう!石の鐘のメッセージを開催します!

7月18日(土)午後5時より信濃町総合会館大ホールで、【戦後70年】聴こう!石の鐘のメッセージを開催することになりました。

主催は信濃町9条の会と「聴こう!石の鐘のメッセージ」実行委員会(飯綱町9条の会とやだネットが事務局になります)。信濃町と信濃町教育委員会に後援していただきます。

入場料は500円(中学生以下は無料)です。


1部が戦争を語り継ぐ、2部が作家・和田登さん(映画「望郷の鐘」原作、黒姫童話館館長)とシンガーソングライター・清水まなぶさんの「石の鐘の物語」合同新作発表になります。


「望郷の鐘」と「石の鐘」という2つの鐘が、このイベントを実現させました。

映画「望郷の鐘ー満蒙開拓団の落日ー」の成功を12・6戦争やだね!長野集会のテーマのひとつにかかげたことから話ははじまります。

原作の和田登さんが長野市在住ということで、よびかけ人になっていただき、また、長野をはじめとして活躍する清水まなぶさんが「満蒙開拓団の歴史を語り継ぐ歌い手」であることを知り、ゲストとして参加いただいたことがきっかけになりました」。

実はこの時点で、和田さんと清水さんは、新聞紙上やテレビ、お互いの作品を通して知っていたという関係で、実際の面識はあまりなかったそうです。


その後、和田さんから「信濃町に『石の鐘』というものがあります。『望郷の鐘』の姉妹篇で、舞台は信州の南端から北端にうつります。その作品を準備しています。この物語をぜひ普及してほしいのです」とお話をいただきました。清水さんについては5・3戦争やだね!長野集会で再度、ゲスト参加のお願いをしたときに、この「石の鐘」のお話をしたところ、「僕も『石の鐘』の作品をあたためていたんです」とのことでびっくり!


そんなこんなで「2人がコラボした作品発表イベントをやろう」ということになりました。


和田さんは「自分の息子のような歳の方が、同じテーマの作品を書いていたなんて!地味なテーマなのに」と、とってもうれしそう。清水さんは「和田さんが脚本で2008年につくられたドキュメント映画『夕焼けこやけで ~石の鐘のこだまは・・・~』で『石の鐘』を知ったことがきっかけです」とのことでした。

「石の鐘」について

長野県の北部、信濃町と飯山市との境にある集落・富濃。そこにある浄土真宗本願寺派称名寺には「梵鐘記念 昭和十七年十月」と刻銘された石が吊るされています。

昭和16年に公布された国家総動員法にもとづく金属回収令によって、生活のなかにあるあらゆる金属類は根こそぎ回収。称名寺の梵鐘も、昭和17年、門信徒の手によって戦地に送られました。大砲の弾丸になったとも言われています。門信徒は寺の近くにあった石をそこに吊るしました。70年以上を経たいまも「石の鐘」はそのまま沈黙しています。

なぜ、石の鐘のままにしているのか。こたえのてがかりは、この寺の女性の僧侶、佐々木五七子さんの、この言葉。

「いま、世の中は平和ですか? 平和ではありませんね。こうしているあいだにも、戦車や爆撃による殺し合いで、なんの罪もない子どもや老人、赤ちゃんまでもが死んでいます。そういう戦争がなくなったら、石の鐘は 下げて とりかえましょう」。


映画「望郷の鐘」ダイジェスト