私たちの声と行動で「戦争法案」は廃案にできる。飯綱町「9条の会」の経験から

集団的自衛権行使のための安全保障関連法案は「戦争法案」!

安倍政権は、集団的自衛権行使を柱とした安全保障関連法案を国会に提出しました。

法案は、アメリカのおこす戦争に参加できるようにし、自衛隊が「戦闘地域」にまで行って軍事支援をする、イラクやアフガニスタンでの治安維持活動などに参加し武器が使用できるようにする、集団的自衛権を発動しアメリカの先制攻撃にも参戦する、という「戦争法案」ともいうべき中身です。

ベトナム戦争やイラク戦争のようなアメリカの侵略戦争、「間違った戦争」を日本政府はこの間、支持し続け、その後反省も検証もしていないことも国会のなかで明らかになりました。

世界を見れば明らかなように、アメリカに無条件に従っていくことは、テロと報復の負の連鎖にまきこまれていく道です。


国会審議と私たちの声と行動で廃案に追い込むことは可能

「でもどんなひどい法案でも、いつものように強行採決されるのでは?」という思いが昨日の宣伝行動でも出されました。

国会審議と私たちの声と行動で廃案に追い込むことは可能です。法案反対の声と安倍首相不支持の声が大きく広がれば、自民・公明も動揺が走ります。

地方議会のレベルでは実際にこういうことが各地にあります。長野県の飯綱町では町ぐるみの活発な「9条の会」の運動があります。秘密保護法廃止、集団的自衛権反対の請願を町議会に次々と採択させていますが、「請願を出すときには、すべての議員に働きかけをしている。声と行動が議員を変える」と飯綱町「9条の会」の方が話されていました。

 

マスコミ報道でも「おそらく安倍首相の答弁は今後もボロが次々と出てくる。8月の法案成立なんて絶対ムリですよ」(軍事ジャーナリスト・神浦元彰氏、日刊ゲンダイ5月29日付で)、「大幅修正を迫られるなど追い込まれることは必至」(政界関係者、5月28日付で)などの声が紹介されだしています。


長野市議会で危険な動き

長野市議会3月定例会は、集団的自衛権行使容認と具体化するための法作成を支持する請願を、自民党系の新友会や公明党などの賛成多数で採択しました。憲法違反の「戦争法案」の成立を政府に要請している危険な動きです。

9月には市議会議員選挙があります。「戦争法案」を支持する勢力に審判をくだしましょう!

町長も来賓挨拶する飯綱町憲法9条を守る会」の取り組み。人口約1万1千人の町に「会」の呼びかけ人が240人!