羽田雄一郎参議院議員(民進党長野県連代表)との座談会報告

12月18日(日)上田市中央公民館にておこなった、羽田雄一郎参議院議員との座談会報告。主催は安保関連法に反対するママの会信州。安保関連法や教育問題、靖国参拝、野党共闘などについて、話し合いました。

議員になったきっかけ、民進党への思いについて

・元々議員になるつもりはなかった。保育士になるのが夢で資格を持っているが、保育士にはならず、青少年健全育成の財団に入った。そこで、児童館の運営や、学校への図書館司書の設置などに関わる運動をしてきた。その時に関わったお母さんたちから声を届けて欲しいと言われ、父(羽田孜さん)に小さな声、声なき声を届けるため秘書をすることに決めた。父親からは反対もされたが…。羽田家は代々、「政治は身近な所にある」「政治は家庭から」という考え方。国会で自分は何が出来るのかと考えると「平和な日本を子どもたちに繋ぐこと」だと思っている。

 

・民進党が好きで、民進党にいる理由は、綱領に、子どもたちの未来に責任を持っていくんだという「チルドレンファースト」が入っていること。子どもたちに平和な日本を繋ぐのが、自分の使命だと思っている。

 

・民進党ではいま、自由、共生、未来への責任、子どもたちへの責任、そんなことを考えながら、政策を作っているところだ。 

安保関連法について

・安保法制は違憲だと思っている。集団的自衛権の行使容認の閣議決定、これを閉会中に国会で議論することさえできない状況で決めている。日本では集団的自衛権の行使は出来ない、これをこの決定に上乗せする閣議決定をしない限り止めることできない。それには政権交代しかない。このままいけばどんどん新しい法律を出してくる。民進党としては周辺事態法や領海警備法について対案を出したが議論さえされない状況。

 

・今の南スーダンはとても行ける状況ではないことはアメリカの報告でも出ている。日本では全然情報が出てこないが。民主党政権時に南スーダンへの派遣を決定したわけだが、それについては、その当時と今との状況が違いすぎている。PKO自体は必要だ。9条との関係については、9条は変えるべきではない。そもそも国民が決めることなので、国民からの発議がない限り議論することではない。

教育問題について

・民主党時代に子ども手当を作ったが、子どもたちへ支援は大事だ。給食費も払える人が払わない、本当に払えない人もいるなどの問題もあり、小中の給食費は無償化するべきだと考えている。高校無償化も必要。

 

・子ども家庭省を作りたいと考えている。教育に充てている財源が他の国に比べて少ないことについては、日本は防衛費がとにかく高い。イージス艦もまだ買おうとしているし、ステルス戦闘機も(これは必要ない)。しかし実際に領海を警備しているのは自衛隊でなく海上保安庁。海上保安庁への財源は増やす必要があると考えている。

 

・親学について。推進連盟に名前があることについては、子どもや教育と名前がつく超党派の議員連盟には色々登録しているが、出ていないものもある。親学推進連盟にも顔を出していない。今日、お母さんたちの話を聞いてとても気になる。様々な家族の形態がある中で家庭の在り方を決めつけるのは違うと考える。是非中身を知り、皆さんにもその内容をお知らせしたい。

靖国参拝について

・自分はクリスチャンである。その自分が参拝することに意味があると思っている。参拝することにあたっての考えを発信していきたいと思うのだが、ほとんど取り上げてもらえない。大臣の時に初めて取り上げられた。A級戦犯は分祀すべきである。そして首相、外務大臣、防衛大臣、官房長官は参拝すべきではない。自分が参拝する時には中国、韓国大使館へも報告をし、自分の考えを伝えて理解を得た上で行った。自分は靖国神社でいつも、平和を願って参拝している。

 

・戦争の加害事実についての考えは、両国でもっと共同研究をしお互いの理解を深めるべき。広島の平和記念公園には朝鮮人のお墓があるが、それは公園の外にある。最初は恨みの言葉が刻まれていたが朝鮮の人たちが自分たちで消したという経緯がある。 

野党共闘について

・衆議院選挙は政権交代の選挙。参院選とは違うもの。参院選挙では共産党と共闘したことによって民進党の中のリベラル保守が自民党の支持にまわってしまった。若林候補も今まで出来なかった50万票に近い得票を得ているという部分を見ても、今まで民進党支持だったリベラル保守の票が流れてしまっている。つまり自民党は伸びているということ。3区の支持者からも共産党と協力するであれば投票出来ないという声があり、後援会員の家を自ら一軒一軒回って話をし説得した状況。

 

・衆院選挙では共闘の協議は中央で行う。地方主導ではやらない。共闘しないということではない。今までもやってきているし、国会内でも現在もやっていること。支持、という東京・福岡の補選のような形を考えている。

 

・政権を取ったときに共産党とはどうしても考え方が違うところがある。自衛隊への考え方や、消費税についても。民進党は10%までは考えている。使い道が問題であり、今は社会保障などに充てていない状況。民進党では年金、福祉、医療、子ども(教育)へ使うとしている。軽減税率もそうで、自民党の掲げているものは新聞社が該当している。(駅売りはダメ。家庭に配っているもの)メディアともつながっているので、自分たちにとっておいしい話でおかしい。