アピール「子どもたちの未来のために、安倍政権には改憲させない」

 「平和に自由に言いたいことを言って生きていきたい」「家族の穏やかな暮らしを守りたい」「子どもたちが真っ直ぐに夢を持って生きていける未来を守りたい」――私たちの願いです。

  

安倍政権は、憲法と民意を無視し、国家・行政を私物化しています。「今さえよければ」「一握りの人間だけ儲かればいい」と言わんばかりです。人を想うこころ、未来への想いが今の政治には欠けています。

「嘘をつかない」「ズルはしない」「約束をまもる」、子どもに教える最低限のルールができていない人がいる今の国会を私たちは憂えています。

 

第48回衆議院議員選挙において、自民党・公明党の与党が3分の2の議席を確保しました。選挙戦の中で行われたいくつかの世論調査では、内閣支持率が低下、不支持率を下回るものもありました。

国民が安倍政権を信頼したり、評価している結果ではないと考えます。投票率も戦後最低レベルでした。

民進党が分裂、多くの議員が希望の党に合流し、野党協力の態勢を壊したことが、与党の大勝を招きました。

希望の党は「安保法制容認」と「憲法改定」を踏み絵に、民進党出身者に屈服を迫りました。そのもとで、野党協力の態勢を再構築し、「安保法制廃止」「安倍改憲阻止」を掲げる立憲民主党が野党第一党となったことは一定の成果です。

 

県内でも、「非自民・非希望」の声が高まり、各選挙区で「市民と立憲野党の統一候補」を擁立し、長野1区では篠原孝氏が勝利しました。比例北陸信越ブロックでは、立憲民主党が2議席、日本共産党が1議席を確保しました。社会民主党も野党共闘の要としての役割を果たしました。安倍政権による改憲を許さない野党、ともに立つメディアを応援しましょう。

 

安倍政権によって憲法が踏みにじられ、特定秘密保護法、安保法制、共謀罪法、教育現場や家庭への政治の介入等、戦争ができる国への準備が着々と進められてきました。

アジア太平洋戦争は、ある日突然始まったわけではありません。政府が国民に戦争を受け入れるよう仕向け、「おかしい」と声をあげられないような社会を作った上での開戦でした。

 

安倍首相は2020年までに改憲を目指すと表明しています。どんな権力も憲法というルールによって制約されるはずです。憲法を遵守できない首相のもとでの改憲には反対します。

首相は、今の憲法を「いじましい」「みっともない」と言いますが、この憲法があったからこそ、戦争につながる動きへの歯止めになってきたのです。

子どもたちの発言や考えを抑圧する教育がおこなわれていくのは絶対にイヤです。子どもたちにどんな未来を手渡すのかいっしょに考えましょう。

 

私たちは、一人ひとりの命が尊重され、幸せが共有できる政治を求めます。国民主権をうたい、権力をしばる今の憲法を私たちは使いこなし、力一杯声を上げ続けたいと思います。

 

2017年11月22日

安保関連法に反対するママの会信州、憲法かえるのやだネット長野、信州レッドアクション、ママは戦争しないと決めた実行委員会