「軍隊は民間人を守らない」ー沖縄戦の集団自決の悲劇と背景(戦場カメラマン・石川文洋さんの講演会より)

軍隊は民間人を守らない。沖縄戦でも満蒙開拓団についてもそうでした。自衛隊も軍隊になればそうなります。

それにしても、親が子どもを殺すという沖縄戦の集団自決はあまりに辛いことで、この惨状を経験した人たちはなかなか口にしたくないことでした。集団自決の日本軍の関与について、文科省が「高校の教科書から削れ」と言ってきたことをきっかけに、「本当のことを伝えなければ」と、話しはじめるようになったそうです。

 

沖縄戦の集団自決の背景について 

(1)「生きて虜囚ノ辱メヲ受ケズ」という日本軍の訓令が住民にも行き渡っていた。

(2)捕虜になった場合、男は残酷に殺され、女は強姦される、子どもも虐殺されるという宣伝を信じ込んでいたために降伏を拒否しているうちに攻撃され、また集団自決が多発した。

(3)軍に民衆を守ろうという精神がなかった。

(4)軍が少年から老人までの男、女学生を防衛隊、挺身隊として徴用した。

(5)軍と民衆が同じ方向に避難したのでアメリカ軍の攻撃を受けたこと。

石川文洋さんは話します。

渡嘉敷島でお父さんに頭を鍬で打たれた女性は、死体のなかで息を吹き返 ました。沖縄では、集団自決のことを書いた本がたくさんあります。そういうものを安倍さんや石破さんは読んだことがあるんだろうか?私はないと思います。

読谷村のチビチリガマ、ここでも集団自決がありました。2歳、8歳、10歳、13歳、15歳、そして42歳のお母さん。子どもは自決できないから、親が子どもを殺したわけです。

沖縄の言葉で「命どぅ宝』、命こそ宝という言葉がありますが、死んでしまえばなにもできない。生きていれば、いろんな人生があっただろうにととても残念に思います。