松代大本営説明板問題で、加藤長野市長の市議会での答弁や記者会見をうけての私たちの見解

大本営は陸軍参謀本部を大本営陸軍部、海軍軍令部を大本営海軍部として天皇が最高指揮官となり戦時の戦争指導をすすめる最高統帥機関として宮中に置かれたもので、この大本営を東京から松代に移転しようと昭和19年(1944年)秋から建造がすすめられました。
突如極秘のうちの建設で、当時の吉田栄一工事主任は「労務者は機械だ」と言いました。

長野市誌第6巻によると、「地下壕掘削工事の主要な労働力は、日本国内にいた朝鮮人労働者と植民地だった朝鮮半島から強制連行されてきた朝鮮人によるもの」「労働...者たちはドリル(ロッド)で岩に穴をあけダイナマイトを穴に仕掛けて爆破し、ツルハシ・シャベルで石屑(ずり)をトロッコに載せて坑外に出すという危険で原始的な作業」「付近の西条村住民124世帯・600人余人を短期間に村内外に強制移転させた」などと記されています。

昨日の毎日新聞によると、加藤久雄・長野市長が「(住民及び朝鮮人の動員が)強制的だったという意見もあれば、そうではなかったという意見もある。両論併記の形を考えている」と記者会見で述べたとありますが、長野市誌や松代町史を覆す証言や資料がなく、また強制的ではなかったことを裏づける証言や資料もないにもかかわらず、なぜ両論の片方の論として強制的ではなかったということが併記されるのか疑問です。

私たちは当初どおりの項目で署名活動を続けていきたいと思います。
 第3回目の署名提出は9月22日です。
「説明板の復元と史実にもとづく検証」署名を広げてください

 

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コメント: 2
  • #1

    りり (木曜日, 18 9月 2014 14:57)

    吉田栄一工事主任さんは、「松代地下大本営-証言が明かす朝鮮人強制労働の記録」という本で下記のように言っておられます
    ==============================-========
    朝鮮は日本の植民地といっても、別に植民地の朝鮮人だから、無理に強制労働をさせたわけではなく、日本人の徴用とか勤労報告隊と同じ状況ですからね。
     朝鮮人ばかりを強制労働させたといわれると、私自身としては心外だよ。今までどこでも働いてきたけど、朝鮮人の中には終戦後泣き別れた人もいるしね。そんなに植民地植民地だからというのではなく、日本の当時の政策としてやったわけだから、その責任をどうのこうのいわれる筋合いじゃないですよ。
    ======================================

    これのどこが強制なのでしょうか?

    >また強制的ではなかったことを裏づける証言や資料もないにもかかわらず、なぜ両論の片方の論として強制的ではなかったということが併記されるのか疑問です。

    朝鮮人を強制的に働かせた事を裏付けることはできるのでしょうか?

    長野市誌第6巻にそのように記してあるからというのであれば、それは本当のことなのか検証する必要があると思います。

  • #2

    himitsuteppai (木曜日, 18 9月 2014 16:00)

    あなたが引用された吉田栄一主任の言葉が、住民及び朝鮮人の労働の強制性を言っていると思いますよ。徴用という言葉が、強制的な動員という意味ですが。