NHKのニュースなどをみていると、
「有事法制の関する法案は、一括して出す」というような言い方をします。
いやらしい出し方をしてくることが、懸念されます。
自衛隊法改正法案
周辺事態法改正法案
武力攻撃事態法法案案
などなど、
それぞれ、独立した法案にして、国会提出するという方法が原則的です。
このときは、同じ日に国会提案しても、第〇〇号法案と、第✕✕法案といって、別々の番号がつけられる。
別々の提案趣旨、改正理由を提出しなければならない。
委員会審議になっても、法案別に審議することになるから、同じ審議中に、〇〇号について論じたり、別の✕✕法案について議論することは原則としてない。
また、採決も、法案ごとにやることになる。
つまり、このとおりだと、法案それぞれの問題点を掘り下げて審議できるし、採決になっても、「いっしょくたにして全部強行採決」とはいかなくなる。
だが、しかし、「一括提出」というからには、別のやり方もあります。
切れ目なく、・・・・・をするための・・・・法等の一部を改正する法案、としておいて、
その内容として、
第1条 自衛隊法の 〇条の内容を、✕✕と改正する。
第2条 周辺事態法 〇条の内容の△△の部分を、✕✕と改正する。
第3条 武力攻撃事態法の〇条の次に、新たに、 〇条の2を追加挿入する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・といった具合です。
こうされてしまうと、
法案としては、1本ということになる。
審議も採決も法案ごとというとだから、自衛隊法改正も、周辺事態法改正も、武力攻撃事態法改正も、一緒に審議し、採決することができる。
つまり、自民党、公明党は、「一本の法案に〇〇時間も費やしたのだから、もういいだろう」といって、改正法を一括りにして審議終了、採決をということになるかも知れない。
(夏までに法制定といって米国に約束するというのだから、夏までの審議打ち切りを宣言しているようなもの。「国会軽視だ」などといった批判程度で、済まされるものか?)
同じような問題は、ほかにも生まれています。
外国に自衛隊を送ることもいいが、そのときには、「事前の国会承認を必要とするから抑制効あり」といって憚らないのが、とある政党。
例によって、下りのエスカレーターに乗っていながらにして、上向きに2,3歩いてみせる例のまやかし、与党の芝居のこと。
憲政史、国会史を振り返れば、「国会の承認」という理念型をいくら叫んでも、どうにでもされてしまうことは明らか。
1昨年の秘密法も強行採決だったし、例をあげればキリがない。
しかし、「国会運営は適正にさせなければならない」との理念には忠実でなければならないから、今から、「国会の承認なんてもともと無意味なことだ」と、
攻撃することも憚られる。
そこで、考える。
実は、国会承認をとるかどうかの問題ではない。憲法に忠実に、「外に出ることがおよそ許されない」「憲法破壊だ」という根本問題のところで、闘わなければならないわけでした。
そうみてくると、原則的な闘いを強め、広めることが、いよいよ大切だと思いました。
5・3戦争やだね集会、ご苦労様でした。
暑い中、多数の参加があってよかったです。
車椅子を押されて参加された方もいました。居ても立っても居られないです。
集会で、シンガーソングライターの清水まなぶさんは、「戦争を止めるのは、若者と母だ」と言われていましたね。印象的な言葉でした。
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池田 輝幸 (木曜日, 07 5月 2015 22:42)
戦争できる国にしてはいけない!集団的自衛権行使はダメ