映画「望郷の鐘」を観て二度と戦争は繰り返してはいけないと思った。姉妹編「石の鐘の物語」は、私が支援で通う信濃町の物語。たくさんの人に知ってほしいです(長野中央病院医師・板本智恵子)

私は2週間に一度、長野県北部にある信濃町の信越病院に支援で通っています。

自然豊かな、のどかなところで、信濃町に足を運ぶたび、自分を取り戻したような気持ちになります。人もとてもあたたかいです。

 

この冬、映画「望郷の鐘」を観て、黒姫童話館長でもある和田登先生の原作(しなのき書房)も読みました。満蒙開拓団の歴史は信州に刻まれた深い戦争の傷跡。二度と戦争は繰り返してはいけないと思いました。そして「中国残留孤児の父」と言われた山本慈昭さんの生き方には深く感動しました。

和田登先生が姉妹編として書いた「石の鐘の物語~いね子の伝言~」は信濃町にあるお寺、称名寺の物語です。称名寺では、戦地に送られた梵鐘の代わりに吊るした「石の鐘」を、「戦争で帰ってこない命の証」として、今でも吊るし続けています。

 

称名寺住職の佐々木五七子さんがよく言われる「思いやりの心」は「望郷の鐘」の山本慈昭さんとも共通するところで、平和な世界をつくっていくために大切なことだと思います。


私の大好きな信濃町の「石の鐘の物語」をたくさんの人に知ってほしいです。

長野中央病院医師・板本智恵子

「石の鐘の物語」のお問い合わせ

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