憲法カフェ「そもそも立憲主義ってなに?」

岡田和枝弁護士について(朝日新聞10月17日)

長野市の弁護士、岡田和枝さん(39)は、市民グループの招きに応じ、県内各地で憲法に関する勉強会の講師を数多く務める。

憲法との出会いは、大学2年のとき。授業で「すべて国民は、個人として尊重される」という憲法13条を知り、「人であるという、それだけでいいんだ。なんて懐が広いんだろう」と感動し、ゼミでも憲法を学んだ。だが06年に故郷の長野市へ戻り弁護士の仕事を始めると、実務で憲法を使うことはなく、日常生活でも意識しないまま、憲法なんてすっかり忘れていた。

 

「そもそも憲法って何? 教えてほしい」。声がかかるようになったのは、反対の声も大きい中で特定秘密保護法が成立した13年の冬ごろから。安倍政権が安保関連法制、「共謀罪」法と打ち出す中で依頼が増えていった。「憲法は、国民が国家権力を縛るもの。主権は国民にある」。勉強会で憲法の本質を話すと「そうだったのか、知らなかった」と反応が返ってきた。

 

 選挙の結果次第で9条改憲が急展開しそうな、いまの状況を「憲法の最大の危機」とみる。小学2年の息子に「日本も戦争するの?」と問われたとき、「日本は戦争しないって決まりがあるから大丈夫だよ」と答えた。そして「今はね」と付け加えた。「その決まりが、変えられそうなんだよね」

 「どうしたらいいの」と食い下がる息子に、憲法の勉強会の仕事をしていることを話した。「おれ、子どもで何もできないから。ママが代わりにがんばってよ」。ライフワークとして憲法について伝え続ける原動力になっている。